いつもNature製品をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
2023年8月8日(火)に「Nature Homeアプリ」をアップデートし、ソフトウェアサービス「Nature Green(ネイチャーグリーン)」初の有料オプション「市場連動オートメーション」をリリースいたしました。
日本卸電力取引所(以下「JEPX」)のエリアプライス(以下「市場価格」)に連動したエアコンの自動操作や市場価格変動の通知機能をご利用いただけます。市場連動型プランの電力メニューをご利用のお客さまの、市場価格を気にする手間の削減や、電気料金の節約にご活用いただけます。
「市場連動オートメーション」の動作
「市場連動オートメーション」は、市場価格に連動したプッシュ通知やエアコンの自動操作を行い、電力消費量を抑えることで、電気料金の節約をお手伝いします。
エアコンの自動操作については、操作条件として「1日の中で市場価格が高い時間帯」「市場価格が自身が指定した価格を上回った時間帯」の2種類からお選びいただけます。それぞれを設定した場合の想定経済効果のモデルケースを、以下に記載いたします。
「1日の中で市場価格が高い時間帯」を設定した場合の想定経済効果
この設定では「1日のうち、市場価格が最も高い時間帯」を条件に、エアコンの自動操作を実施し、節電をお手伝いします。「1日の動作条件時間」は1回あたりの発動時間を最長3時間として、1時間単位で選択可能です。「エアコンの動作内容」として「温度を1°または2°調整する」「送風モードに切り替える」及び「電源を切る」から選択可能です。
経済効果試算の前提条件
- 市場連動オートメーションの設定内容
- 「1日の動作条件時間」を「1回あたりの発動時間を最長3時間」に設定。各日1回3時間発動したと想定し試算
- 「エアコンの動作」を「設定温度を2度調整」に設定
- 使い方
- 年間を通して毎日エアコンを稼働し「市場連動オートメーション」を利用したと想定
- 市場価格
- 2021年度のJEPXの市場価格(東京電力エリア)の実績において、市場連動オートメーションを利用した際の効果を試算
- エアコンの自動操作による節電効果
- 弊社実績を参考に、上記の設定で動作する市場連動オートメーションによる1時間あたりの節電量を 0.18 kWh とする
- 節電量1kWhあたりの経済効果
- 市場連動型プランである、株式会社Looopの「スマートタイムONE(電灯)」の料金単価を参考に、電源料金+固定従量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金 で計算。
- 電源料金(東京エリア)
- 30分毎の電力使用量 × { その 30 分毎の東京エリアプライス ÷ (1 - 0.069 × 1.1) } 円/kWh
- 固定従量料金(東京エリア)
- 15.28 円/kWh
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(2023年度)
- 1.4 円/kWh
- 電源料金(東京エリア)
- 例: 東京エリアプライスが10円/kWhであった場合の電気料金単価
- { 10 ÷ ( 1 - 0.069 ) × 1.1 } + 15.28 + 1.4 = 26.44 円/kWh
- 市場連動型プランである、株式会社Looopの「スマートタイムONE(電灯)」の料金単価を参考に、電源料金+固定従量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金 で計算。
想定される効果
上記条件で、市場連動オートメーションが作動する時間は月平均 91 時間。
東京エリアで 月平均 697 円 、関西エリアで 690 円 の節約が可能です。
「市場価格が自身が指定した価格を上回った時間帯」を設定した場合の想定経済効果
この設定では、お客さまが定めた「1日のうち、市場価格が〇〇円を超過したとき」を条件に、エアコンの自動操作を実施し、節電をお手伝いします。「エアコンの動作内容」として「温度を1°または2°調整する」「送風モードに切り替える」及び「電源を切る」から選択可能です。
経済効果試算の前提条件
- 市場連動オートメーションの設定内容
- 「1日の動作条件時間」を「市場価格が30円を超過したとき」に設定
- 「エアコンの動作」を「設定温度を2度調整」に設定
- 年間を通して毎日エアコンを稼働し「市場連動オートメーション」を利用したと想定
- 市場価格
- 2021年度のJEPXの市場価格(東京電力エリア)の実績において、市場連動オートメーションを利用した際の効果を試算。
- エアコンの自動操作による節電効果
- 弊社実績を参考に、上記の設定で動作する市場連動オートメーションによる1時間あたりの節電量を 0.18 kWh とする
- 節電量1kWhあたりの経済効果
- 市場連動型プランである、株式会社Looopの「スマートタイムONE(電灯)」の料金単価を参考に、電源料金+固定従量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金 で計算。
- 電源料金(東京エリア)
- 30分毎の電力使用量 × { その 30 分毎の東京エリアプライス ÷ (1 - 0.069 × 1.1) } 円/kWh
- 固定従量料金(東京エリア)
- 15.28 円/kWh
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(2023年度)
- 1.4 円/kWh
- 電源料金(東京エリア)
- 例: 東京エリアプライスが30円/kWhであった場合の電気料金単価
- { 30 ÷ ( 1 - 0.069 × 1.1 } + 15.28 + 1.4 = 45.37 円/kWh 」
- 市場連動型プランである、株式会社Looopの「スマートタイムONE(電灯)」の料金単価を参考に、電源料金+固定従量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金 で計算。
想定される効果
上記条件で、市場連動オートメーションが作動する時間は東京エリアで月平均49時間、関西エリアで43時間。
東京エリアで 月平均で 623 円 、関西エリアで 496 円 の節約が可能。
Nature Green 市場連動オートメーションの使い方について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
免責事項
- 「本記事に記載の想定経済効果」およびNature Homeアプリにおける「ベネフィットの表示内容」は、過去のJEPXの市場価格(2021年度の東京エリアの実績)を元に算出した想定値です。これらは、お住まいの電力エリアや今後将来のJEPXの市場価格等に応じて、実際の経済効果と異なる場合がございます。
- 想定経済効果の試算では「エアコンを利用している時に、その使用量を抑制」した効果を算出しております。エアコンを利用しない期間においては、市場連動オートメーションによる経済効果は発生いたしません。
- エアコンの消費電力はメーカーや機種により異なります。試算では「エアコンの暖房温度を2度調整したときの節電効果」として、Nature株式会社が過去に実施した節電プロジェクトでの平均的な実績 (1時間あたり 0.18 kWh) を試算に利用しています。
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金は、年度ごとに更新されます。試算では2023年度の実績値(1.4 円/kWh)を利用しています。
- 本試算では「国による電気・ガス価格激変緩和対策事業」の値引きは考慮しておりません。「国による電気・ガス価格激変緩和対策事業」等の施策が実施されている場合、市場連動オートメーションによる経済効果が変わる場合がございます。
- 市場連動型プランは、市場価格が安い時に利用すると電気料金が抑えられるメリットがある一方、電力需給のひっ迫時など市場価格が高騰した際には注意が必要とされています。